ジャークチキンはジャマイカ料理で一番有名な料理と言ってもいい料理です。
昔、アメリカの元大統領のオバマさんの好物が『ジャークチキンサンド』とテレビで報道されているのを見たとき、どのくらいの人がジャークチキンを知っているんだろうと思いましたが、最近では割と名前が通ってきたような気がしています。
私がジャークチキンに出会ったのは十数年前で、それからいろいろ食べてきました。
もちろん、お店や、野外で食べるは美味しいのですが、市販のジャークシーズニングを使えば家庭でも簡単に作ることができるので、手軽に楽しめます。
ジャークチキンについて、そして作り方を紹介します。
ジャークチキンとは?
ジャークチキンとはカリブ海の島国、ジャマイカを代表する料理です。
ピメント(オールスパイス)を始めとする様々なスパイスに漬け込み、現地ではドラム缶を利用した調理用器具で豪快に焼き上げる鶏肉料理です。
スコッチボネットというとても辛い唐辛子も入っているので辛みもあります。
ジャークチキンとの出会い
私がジャークチキンと出会ったのは13年ほど前です。
ジャマイカでと言いたいところですがイギリスのロンドンでした。
当時、私はロンドンのジャマイカ人ホストマザーの家に暮らしていました。
そのホストマザーからというのではなく、住んでいる場所の近所の公園で開かれていた地元フェスティバルで食べました。
東京と言っても広いように、ロンドンもまたとても広い都市です。
ロンドンというとセントラルロンドン(ゾーン1)のバッキンガム宮殿周辺や有名なピガデリーサーカスや、観光客が賑わうコベントガーデンなどを思い浮かべられることが多いのですが、私が住んでいたのはゾーン2と3の境目の駅が最寄りの街だったので、また違った雰囲気でした。
ホストマザーもジャマイカからの移民なのですが、その町はジャマイカからの移民が比較的多く住む場所だったので、地元のお祭りにもジャマイカ料理の移動販売のお店がありました。
メキシコ料理など、様々な国の料理があったのですが、ホストマザーがジャマイカ人だから食べてみたいと思い挑戦したのが最初でした。
スパイシーでしたが美味しく、こんな物があるんだと思ったのと同時に、付け合わせのライス&ピーズに関してはホストマザーの作ったものの方が何倍も美味しいと思ったのを覚えています。
私のホストマザーの職業はシェフなので、もちろんジャマイカ料理も作ってくれましたが、色々な料理を作ってくれていましたが、辛いジャークチキンを食べるとは思っていなかったようで、彼女のオリジナルチキンをよく作ってくれていました。
ロンドンに行ってからはいろいろな国の料理に対する苦手意識がなくなり、世界各国の料理に興味が湧いてきました。
帰国後、辛い物が好きな夫を誘い、東京にあるジャークチキンが食べられるお店を巡りました。
またオーストラリア人からジャマイカフェスティバルというものが開催されていると教えてもらい、夫と一緒に行くようになりました。
その後は家でも作ることができれば、もっと頻繁に食べられると思い、ジャークシーズニングを購入し家で作るようになりました。
ジャークチキンの作り方
今回はオーブンを使用しています。
これは私が調理中に他のことができるので、オーブン調理が楽だと思っているからです。
本来はBBQスタイルなので、フライパンでも、魚焼きグリルでも調理可能です。
材料
材料はたったの3つです。
- 鶏肉(お好きな部位をご用意ください!今回は鶏もも、鶏むねを各1枚用意しました。)
- レモンかライム果汁、小さじ1~2程度
- ジャークシーズニング(お肉400gに対し小さじ2)
ジャークシーズニング
ジャークチキンを作るにはジャークシーズニングが無いと始まりません。
自分で調合するのは、材料を揃えることからも難しく、ハードルが高いと思います。
何より、調合途中に味見を繰り返していたらシーズニングは辛いので絶対に舌が持たない自信があります💦
やはり、ここはおとなしくジャークシーズニングを購入しましょう!
お勧めはこちら、グレースのジャークシーズニングです。
1000円弱するので高いと感じるかもしれませんが、内容量が284gもあり、かなりの量を作ることができるのでコスパはいいんです。
開栓後、1カ月以内にお使いくださいなんてことは書かれていませんし、悪くなりにくいだろうと思うほど塩分が高く、砂糖や酢も入っているので冷蔵庫に入れておけば半年は問題ないです。
使いかけで申し訳ありませんが、ちなみに中身はこんな感じです。
ペースト状なので使いやすいです。
カルディで購入することが多いですが、近所のスーパーにはやはり品揃えがありません。
お近くに購入できるお店がない方、時間がない方にはネットでの購入がお勧めです。
追記:先日ジャークシーズニングを使い切ったので買いに行ったところ、商品がリニューアルされていました。
カルディで購入する際、1000円を超えていたので値上げ?と思ったのですが、値段が上がったのはたしかなのですが、内容量も300gに増えていました。
調理行程
最初に、味をよく染み込ませるために、鶏肉の表裏を満遍なくフォークで刺していきます。
レモンを絞り、果汁をなじませます。
味付けというより臭みを抑えるためなので、少量で構いません。
ジャークシーズニングはラベルに書かれている決められた分量を、鶏肉に馴染ませていきます。(肉600gに対し大さじ1とされていますが、今回は2枚で770gだったので、小さじ4杯入れました。)
少なく感じるかもしれませんが、かなり味が濃く、スパイシーな調味料なので、初回は分量を守った方がいいと思います。
一度食べて味が薄く感じる方は次回から調整した方が無難ではないかなと思います。
肉の方はなじませるとこれぐらいになります。
皮目の方はこれくらいになります。
容器に蓋をし、冷蔵庫に寝かせます。
蓋のないバットなどならラップをかけてください。
ジャークシーズニングの瓶には最低1時間以上浸けるように書かれていますが、今回私は夕食の為に、午前中から漬け始めました(約6時間ぐらいだと思います)。
他の漬け込みがある料理ではジップの付いた袋を使うことも多いのですが、こちらはお肉に対し使用する量が少ないので、バットなどの方が調味料を馴染ませやすいと思います。
焼き始めたい時間の30分前には冷蔵庫から出して、常温にしておきます。(肉を硬くしないため。)
今回は200℃で30分ほど焼きます。
オーブンはそのオーブンによりかなり癖があると思うので、温度と時間は調節してください。
オーブンを予熱します。
いつも、アルミホイルを敷くかオーブンシートを敷くかを迷うのですが、本当に気分で選んで選んでいます。
どちらでもいいです💦
なんなら海外の人のように直接置いてみたいと思ったりしますが、後々のことが気になり、結局試したことはありません。
肉を置いてオーブンが温まったら、オーブンに入れ調理します。
皮をパリッとさせたいので、ジャークチキンの時はオイルなどは塗りません。
こんな感じで焼きあがりました。
時間に余裕があれば、焼きあがってから10分はオーブンに入れたままにして蒸らしておくと、肉汁が落ち着くと思います。
こちらは鶏もも肉です。
皮もパリッとしていて、肉も柔らかいです。
こちらは鶏むね肉です。
こちらも柔らかくジューシーに焼けています。
私は鶏モモ肉よりも鶏むね肉の方があっさりしていて好みです。
同じくジャマイカの定番料理であるライス&ピーズ(発音は限りなくピーなのでピーズと書くのに気が引けます…。)と一緒に盛り付けます。
更に、ホストマザーがよく作ってくれたキューカンバーサラダも添えてみました。
こちらは夫用で、鶏もも肉メインで2切れだけ鶏むね肉を載せました。
こちらは私用で鶏むね肉メインで2切れだけ鶏モモ肉です。
ライス&ピーズは夫より多めです。
ちなみにうちの息子には辛いようで、ジャークチキンを焼くときは息子用に辛くないBBQチキンも焼くようにしています。
辛い物になれている幼稚園児で食べられる子もいたのですが、今回味見させても息子はやはり辛いと言っていました。
いつになったら、一緒に食べてくれるのでしょうか💦
まとめ
ジャマイカのソウルフードと言えるジャークチキンはスパイシーでやみつきになるなる美味しさの鶏肉料理です。
漬け込む時間は要りますが、調理はとても簡単です。
私は基本的にオーブンを使いますが、フライパンでソテーしたり、魚焼きグリルで両面を焼いたりしてもいいと思います。
BBQに参加するときには一口大に切った鶏もも肉に絡めたものをジップ付きの袋に入れて、保冷しながら持っていきます。
変化球のあるメニューで珍しがられますが、初めて食べた人にも気に入られることが多く、作り方を聞かれたりもします。
そんな時はジャークシーズニングというものがあって、「カルディやネットで買えるよ!」と紹介しています。
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